平成31年3月3日、悠久の風株式会社キャリアコンサルタント技能講習「大学生支援」が開催されました。
講師は、1級キャリアコンサルタント技能士の星野宏先生です。

 

まずは受講者同士の自己紹介からスタート。大学生支援の経験がある方、これから大学生支援をスタートする方、全くの異業種の方など、幅広くご参加頂き、それぞれの背景に関心を寄せながら和やかな雰囲気で行われました。
午前中は、カウンセリング技能に関する講義を中心に、大学生支援の基本となるアプローチ方法や支援の概要について学びました。また、大学生の特性の傾向や、大学生が置かれている環境が変化していくことにも目を向け、キャリアコンサルタントとして何が求められるかの視点を得ることもできました。

 

午後からは、事例検討→ライブ事例検討→リレーロールプレイの3つを実施。
最初の事例検討では、「見立て」と「支援方法」についてグループを越えて活発に意見交換されました。2つめのライブ事例検討では、星野先生が相談者役、受講者の代表がキャリアコンサルタント役として公開ロールプレイを実施しました。臨場感あるロールプレイを見学し、「見立て」には「根拠が大切」であること、支援方法は「具体性が大切」であることの理解を深めました。
最後にリレーロールプレイに挑戦。ひとつの事例について、グループで学生・観察者・キャリアコンサルタント役を順番にリレー方式で担当し、20分間のロールプレイを実施しました。みなさん初めての挑戦でしたが、制限時間を超えるまで続き、大いに盛り上がりました。立場を変えてひとつのロールプレイを多角的に見ることで、キャリアコンサルタント各自の傾向の把握がより促進されました。
これら3つの事例検討を通し、何をやりたいか分からなくなっている学生について、理論に則しながら様々なアプローチを検討することができました。

 

1日の最後には、自身のキャリアコンサルティングの傾向について振り返り、現在の課題・今後の目標設定を行いました。偏った支援にならないためにも、日頃から振り返りや勉強の機会を増やしていきたい、という学びの声を聞くことができました。

 

星野先生の実体験を交えてお話しされ非常に分かりやすく、参加されたキャリアコンサルタントの皆様もからも積極的に質問が飛び交い、学び多い1日となりました。

 

筆者:宮地 多佳