2019年7月28日、1級キャリアコンサルタント技能士の星野宏講師によるキャリアコンサルタント技能講習「面接力向上」が開催されました。

講習は、キャリアコンサルタントに関するホットトピックを交えながら星野講師の自己紹介からスタート。続いて受講者同士も自己紹介し、企業、教育機関、行政など、普段は全く異なる分野で活動されていることに冒頭から話が盛り上がりました。

まずは、キャリアコンサルタント自身を客観視する必要性や、理論に基づいた代表的なアプローチ方法について講義がありました。

その後、事例の逐語記録を見ながら、受講者それぞれの「見立て」と「具体的なアプローチ」を検討し、その内容がどの理論に裏付けされているのか分析し、客観的に振り返る練習をしました。

午後からは、二つのロールプレイを実施しました。
一つ目は、大学生支援の事例について、リレーロールプレイを行いました。受講者全員が順番に、コンサルタント役・相談者役・観察者役を経験することを通じ、より客観的な視点を得ることができたようです。

二つ目は、セルフ・キャリアドッグの事例について、ひとりの相談者役に対して、4名のコンサルタント役が面談を繋ぐ形式のロールプレイを行いました。コンサルタント役が変わるタイミングで面談を中断し、コンサルタント役全員でその後の方策を話し合いながら面談の続きを進めました。(相談者役はイヤホンで音楽を聴いているので、話し合いは聞こえません。)面談を細かく切ることで、キャリアコンサルティングの流れとアプローチ方法の理解がより深まったようです。
ロールプレイ後には、星野講師から理論に基づいた詳しい解説があり、受講者の皆さんからは、新たな気づきの声がたくさん挙がりました。

客観的に面談を振り返ることを繰り返し体験する1日を通じ、自身の傾向を把握し言語化する習慣づけの一歩を踏み出すことができたように感じます。

 

筆者:宮地 多佳