令和3年5月22日、技能講習「大学生支援」がオンラインで開催されました。講師は、1級キャリアコンサルタント技能士の星野宏講師です。

 

まずは自己紹介からスタートです。普段の仕事や地域を含めて紹介いただき、お互いに興味を持ちながら和やかな雰囲気で進められました。

 

午前中は、講義が中心です。大学生を取り巻く現状や社会が大学生に求める力を知り、キャリアコンサルタントが果たす役割を理解しました。大学生支援の現場で長く活躍している星野講師ならでは、様々な実例を提供いただきました。受講者の皆さんは質問しながら熱心に聞き入っているご様子でした。学生に問いかけることや啓発的経験の場を作ることを通じて、学生が自ら成長していくことを学びました。また、適切な支援をするために、普段の自分を客観的に振り返り、支援傾向を知る大切さも学びました。

 

午後からは、3つの形式の事例検討を行いました。ライブ事例検討、リレーロールプレイは皆さん初めての経験でした。普段は逆の立場である学生役を演じてどう感じたかを率直に伝え合うことで、ご自身の日頃の傾向に気づかれる様子が印象的でした。またグループに分かれて議論をした際には、見立ての具体的な根拠や幅広い支援案が出され、午前中の学びを即実践されている姿に、さすがキャリアコンサルタントの皆さまだと感じました。

 

最後には、それぞれが1日をふり返り、感想を共有しました。「日常は業務に追われているが、立ち止まって振り返ることを習慣化したい」、「見立を大切にしたい。見立てないと可能性を奪うことになりかねない」という声もあがり、皆さんの学びを深められる1日となったご様子でした。星野講師、受講者の皆さま、お疲れ様でした。

 

筆者:宮地 多佳